楽天でんき・楽天ガスは本当にお得?実際に契約してわかった落とし穴
導入
楽天ポイントが貯まる、初年度特典で数千ポイントもらえる──そんな宣伝に惹かれて「楽天でんき」「楽天ガス」に申し込む人は多いです。しかし、実際に契約してみると、思わぬ落とし穴がありました。本記事では、東京ガス・東京電力との比較を通じて、楽天の電気・ガスサービスが本当にお得なのか検証します。
楽天でんきの料金体系のからくり
楽天でんきの特徴は「基本料金0円」。一見お得に見えますが、従量料金が一律で36.85円/kWhと高めに設定されています。
さらに、電気料金には必ず上乗せされる再生可能エネルギー発電促進賦課金があります。2024年度の単価は3.98円/kWhで、使用量が多い家庭ほど負担が重くなります。例えば366kWhを使うと、賦課金だけで1,458円に達します。

楽天ポイント2%還元があるから結局お得なんじゃない?

還元は確かにあるけど、366kWhで732円相当のポイントしか戻らない。再エネ賦課金の1,458円にすら届かないんだ。
シミュレーションのトリック
楽天の料金シミュレーションツールでは、2024年4月の「市場価格調整単価 −3.50円/kWh」を基準に計算していました。これは一時的に異常に安かった月のデータで、これを12ヶ月分に当てはめているため、実際よりも楽天が安く見えてしまいます。普段は市場価格調整単価は±0円前後で推移しているため、実際の請求額はシミュレーションより高くなります。
具体的な請求比較
実際に提供されたサンプルデータを基に比較してみましょう。
| 使用量 | 東京ガス電気(基本プラン) | 楽天でんき | 差額 |
|---|---|---|---|
| 366kWh | 約12,902円 | 約14,944円 | +2,042円 |
楽天ポイント還元(2%)を加味しても、戻ってくるのは約730円相当。差額2,042円には到底届かず、純粋な電気料金では明らかに割高です。
楽天ガスの実態
楽天ガスは、東京ガスの一般料金と同一体系ですが、「暖らんぷらん+エコ割」のような割引がなくなるため、月数百円〜年数千円ほど高くなるケースがあります。ポイント還元を加味しても、純粋なガス代だけ見れば損になることが多いです。
政府補助(電気・ガス料金負担軽減支援事業)の影響
2025年秋には政府の補助が入り、電気は−2.0〜2.4円/kWh、ガスは−8〜10円/m³の値引きが適用されます。この期間は楽天でもお得に見えるかもしれませんが、補助は一時的なものであり、終了すれば再び割高感が強まります。
まとめ
楽天でんき・楽天ガスは「ポイント」「初年度特典」「キャンペーン」でお得に見せていますが、実際には従量料金の高さや割引プランの不在で、トータルでは割高になるケースがほとんどです。特に再エネ賦課金の負担が重く、ポイントでは埋められません。キャンペーンポイントだけもらって、6ヶ月〜1年で元の東京電力・東京ガスに戻る、という使い方が現実的な戦略かもしれません。


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